やきもの通り沿いの「丹泉窯」から進むこと北へ800m。1件のギャラリーが私たちを迎えてくれた。ここは2012年10月にオープンした「ぎゃらりーTANSEN」。丹泉窯三代目を継承した市野清治さんの作品をはじめ、娘のちさとさんの作品を展示・販売している。

親子の作品の違いは歴然。清治さんが丹波の土を使用し、穴窯・登り窯による焼成ならではの魅力的な色合いや模様を大切にした作品が中心だが、ちさとさんは丹波焼にはこだわらない個性派スタイルを貫いている。「訪れた人が少しでも私の作品に興味を抱いてもらえたらと思いながら作品と向き合っています。大学時代に京都で過ごし、きらびやかで繊細な作品に触れることが多かったことが今の自分の作品に影響を受けているかもしれません。」

そう話すちさとさんは“いいもの”と肌で感じたら自然や伝統にこだわりすぎず、人工で作り出した色も躊躇なく使用する。その色を含んだ釉薬を塗り重ねてオリジナルのやさしい色が生まれるのだ。


そんな彼女の女性らしい作品は、京都や神戸などで開催される個展でも頻繁に登場する。最近では幼馴染みで同じ作陶家でもある「大熊窯」の大上 伊代さんと一緒に作品を発表し話題となった。
「伊代ちゃんとは小学校から大学までずっと同じでパートナーみたいな存在。ここ丹波には同級生や歳の近い先輩なども多く、交流が頻繁にあるのでいい刺激になりますね。」


作品のようにやさしく穏やかなイメージの彼女だが、作陶に関しては意欲的でありながら自分にとても厳しく慎重派。将来の目標をうかがうと「父の世代くらいになってもまだまだ作陶し続けたい。続けることはとても難しいことだから」とのこと。 父の背中を側で見て育ち、陶芸の道で生活していくことがどれだけ大変なのかを知っているからこその言葉なのかもしれない。スタイルは個性的で自由だが、軸は決してぶれないちさとさんを見て清治さんは「今はいろいろなことに挑戦していい。独自のやり方で突き進み、それが新しい丹波焼になる可能性だってあるのだから」と温かく見守っている。

小さな頃から丹波の土に触れ、粘土遊びなどで日々を過ごしていたちさとさん。意識せずとも気がつけば作品を作っていた彼女の作品は肩肘はらずに手にとれる馴染みやすいものばかり。ギャラリーではコーヒーカップや箸置きなど、多彩に揃うのでぜひ立ち寄ってみたい。また、個展や展覧会は今後も定期的に開催予定。今後、彼女がどう進化を遂げるか様々な作品を通して見守ってみたい気持ちにさせる。


■丹波 丹泉窯
住所:兵庫県篠山市今田町上立杭527
電話:079-597-2105
営業時間:9:00頃~17:00頃
定休日:不定休
駐車場:3台



■ぎゃらりーTANSEN
住所:兵庫県篠山市今田町篠尾口2−6
電話:079-590-3330
FAX:079-597-3528
営業時間:9:00頃~17:00頃
定休日: 不定休
駐車場:10台
ホームページ:http://tansengama.com/

★陶芸教室・絵付け教室も行っております★
e-mail:tansengama23@ares.eonet.ne.jp






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