古い建物が好き。そんな方にたまらないカフェがある。町の子どもたちが集う今田小学校の目の前に築70年を越える2階建ての古い家屋。
かつて人々の通信を支えていた郵便局。時が経ち、その役割を終えた建物は20年近くよるべをなくして消えゆく危機にあったが、2009年ついに新しい主が見つかる。
現在この建物でカフェ「colissimo(コリシモ)」を経営する前中久和さんだ。安全性を確保しつつ、昔ながらの趣を失わないようリノベーションするのは困難を極めたが、完成した建物は、満月が見える天窓やこだわりの床などが風情を醸す、温かい家屋に仕上がった。


扉をくぐれば、そこはさながら過去の世界。昔の郵便局の受付そのままのカウンターが出迎えをしてくれ、送りたい手紙を持って訪れる当時の人々の姿が目に浮かぶ。そんな趣のある空間で提供されるメニューは、米粉のシフォンケーキを始めとしたデザートや、季節の食材を使用したプレートランチ。心も体も満足する、やさしい味わいを堪能できる。

また2階はレンタルスペースとして使用され、日本各地のさまざまな芸術作家達の展示会などを随時開催。取材日は、前中さんが手がけたブランドのカメラバックなどが飾られ、お洒落な空間を彩っていた。

“創ること、残すこと”をテーマに掲げ、米蔵を改造した「rizm(リズム)」というギャラリーも前中さんが意欲的に改装を施した建物だ。外観は古い日本家屋だが、中に入れば印象はがらりと変わる。仕切る壁が無い広大な空間のなかで、大きな舞台が存在感を示す小ホールのような佇まいだ。
ここではアーティストを招待して、コンサートやワークショップなどが開催されている。その内容の深さと毎回届く案内の斬新さが話題を呼び、神戸や大阪を始め遠方からも訪れる客が後を絶たないようだ。


「ヨーロッパのアンティークなど、古いものが大好きなんです」と語る前中さん。ネットで古民家や別荘を探していたところ、古い郵便局を偶然に発見する。先に物件を見つけた数名が、リフォームの困難さを考えて諦める中、前中さんは強い意志で購入を決めた。
芸術に並々ならぬこだわりを持っていて「colissimo(コリシモ)」や「rizm(リズム)」で行われる展示やライブは、質の高いものばかり。都会の喧噪を忘れて、心を休めたい。そんな時はぜひ、ここを訪ねよう。 忘れられない素晴しい体験が待っているはずだ。


■colissimo
住所:兵庫県篠山市今田町下小野原3-7
電話:079-506-3101
営業時間:11:30~18:00
定休日:月~木曜
駐車場:6台
ホームページ:http://colissimo.jp/





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